〈お題:羅針盤〉(複数人との合作
君を想う。
それまでの私の目に映る光景に君が現れるまで、無機物が世界の中心だった。
グルグルまわる羅針、その先が定まらない恐怖が瞳を覆う。
寝室の扉を閉める。
高鳴る鼓動。月の光が胸を刺す。
目に映る全てが眩くて。
君が転校してきた時から幾度となく考えてきた。君の自由な振る舞いが私には輝いてみえた。君に会いたい。君は今、何をしているのだろう。きっと寝ているのかな、どんな夢を見てるの。
未来を描いた先に君がいる方角を探しているよ。もう当てにならないけれど、それでも私は君と歩みたい。月が綺麗だなぁ…。
あぁ、ふクロウが鳴いている。
1/21/2025, 5:40:33 PM