スープ

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ゆらゆら炎がゆれる
自分だった物が溶けて、液体となって床に広がる

僕を見つめる 不安げな顔の君は
そっと、静かに、救助を待っていた

忘れてはいけない東日本大震災
一人になってしまった中学生の君は
防災グッズの中に入っていた僕で暖を取り始める

ゆっくり 冷静に
救助が来るまで見つかりやすいところに移動して
溶け切る前に僕が見たのは
大量の瓦礫と
やつれた君の顔と
救助と思われる ライトの光だった

11/19/2022, 3:52:55 PM