雫ひと粒の雫が 葉の先で震えている まだ落ちることをためらうように 世界の気配をそっと聴きながら 光を抱きしめたまま 小さな宇宙をつくって 静かに息をしている やがて 風がそっと背中を押すと 雫は音もなく落ちていく その一瞬だけ 世界は透きとおり 誰にも触れられない 真実のように輝いた 落ちて消えても 雫が見ていた景色は どこかでまだ ひっそりと生きている 眞白あげは
4/21/2026, 1:04:01 PM