ぼちぼち、良い歳になる。
家庭を築き、母親になり。
歩幅の合わない、パートナーとも
連れ添って10年…14年にもなろうと
している。
ひとりになりたい。
ふと思い立ち、雨降る夜、外に出る。
傘も要らぬほどの小雨。
遠くの空では、雷が光っている。
あの雷が一瞬にして
私の元まで走り稲妻を落とす確率は
どれくらいだろうか。
バカな空想だ。きっと私は疲れているんだ。
だけどもう少しだけ、ひとりでいたい。
小雨がいつの間にか
大粒の雨に変わり、アスファルトを
強く打つ。
その中で、私はひとり、雨に佇む。
【お題:雨に佇む】
8/27/2023, 11:10:37 PM