2周目LIFE

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列車に乗って


車に乗るのが当たり前になると
列車に乗る機会はめっきり減る(特に田舎はね)

列車と聞くとなんかほんわり感じるのだけれど
実際は
電車に乗る人々が憂鬱で溢れている気がするのは私だけだろうか?
通勤、通学の人々が殆どを占めていて
朝は朝で、出勤、通学の憂鬱さ…
夜は夜で、帰宅に着くまでの最後の力を振り絞った感の疲れ果てた顔…


鬱病になってから、踏切、列車は私の最後の手段だと感じていた
それまでは多くの人に迷惑をかけてまでなぜ列車なのだ?
と思っていたが
病気になるとこれが1番確実な方法であるかのように思えた
だから
車に乗っていても、いつ、自分がこの踏切に、列車に、飛び込むためのアクセルを踏んでしまうのではないか?
という恐怖が湧くのだ…
因みにこれは、今でも気持ちが落ち込むと湧いて出てくる
だから踏切が降りる時、どうか最前列になりませんように…
そう願うしかない

パニック障害の私にはそもそも列車に乗るのは相当の覚悟が必要だ
すぐに降りられない恐怖
負のオーラの中にギュンギュンに押し込まれている身体…
助けてーって叫びたくなる

だから列車には十数年一人で乗ることが出来なかった


なのに…
気になる人に「愚痴聞いてあげるから最寄りの駅まで来られる?」と言われた
鶴の一声でなんと私は列車に乗ったのだ
ちょうど一年前だ
それまでは会社の同僚だったが、配属が変わって私の愚痴は溜まりに溜まっていた

戸惑ったが…
すぐさま列車の時刻を調べていた
今なら、彼も私もなかなかのチャレンジャーだ
彼はパニック障害の私を知っていたのにだ

彼「来れそう?」
私「行けるに決まってんじゃん!」と強がる

切符の買い方すら忘れていたが何とか乗った
乗ったものの息苦しくなる…
たった5駅?いや、5駅も?
とにかく人を見ない
そして彼のことだけ考えて
心配した彼が
「乗れた?大丈夫!すぐ着くから」

着いたらついたで、人混みに流される
もうもう、限界だ
「もう、無理だよ。助けて…」
「今すぐそこ行くから、もうちょっと頑張ってw」

人が見えないように
下を向いて立っていた私の服を引っ張って
「こっちw」って彼が笑う
無意識に
「何であんたのために、私はこんなに思いしてまで会いに来なきゃいけないの?」
って言った瞬間、気がついてしまった自分が恥ずかしくなった…

こんな思いしてまで彼に会いたかったんだ…♡

「ごめん、なるべく待たせず、早く会うために来てもらいたかったw 帰りは車で送るから」

お互い、愚痴も溜まっていたが、それよりも
お互いにお互いのロス感が半端なかった

これは恋なのか⁈
お互い愚痴を言いながらの探り合いだ…(笑)

結局のところ…
恋になった♡

そして今も尚、この関係は穏やかに続いている
あの時の気持ちは間違いではなかったようだ(笑)

列車に乗って…
彼に逢いに行ってよかった

そのおかげで彼に支えられ、今私は穏やかな日々を送れている

列車に乗って…
今度は2人で遠出したいね
いつもありがとう♡
大好きだよ!

2/29/2024, 11:00:10 AM