自身にある人間関係の境界線は何ともまあ緩い。
相手が「知り合い」と言えば知り合い、「友人」と言えば友人となる。もちろん親友だって同様だ。
お人好しでも距離感がバグっているわけでもない。
他人が嫌い。ただ、唯、それだけだ。
知らない人が嫌い、関わりのない人が嫌い、興味のない人が嫌い、人間が嫌い。
嗚呼──知り合い友人親友先輩後輩上司部下エトセトラ。
反吐が溢れてしまいそうな程の嫌悪感を続柄で誤魔化していた。
ひとにはそれを「人見知り」だと言っている。これから関係性が生まれる相手にいちいち悟られるわけにはいかないのだ。
そうしていつも背中にじっとりと滲む脂汗を感じながら人間関係を構築している。
最早、知り合いでも親友でも何でも良かった。
お前が他人じゃなくなれば。
──この吐き気が止まるのならば。
10/25/2024, 4:40:26 PM