風に身を任せ 縁側に座っている小夜は風鈴の音を聞いていた。 ちりーん、ちりーん、と心地のよい鈴が彼女の耳に入る。それにつられてか瞼が下りてくる。 船を漕ぎ始めた小夜に突然強い風が吹いてきた。思わず夢から引き離された彼女は、一瞬驚いたが、風に身を任せた。 強い風からは何も読み取ることは出来ない。だが、何故か心が沸き立つ。 風が吹き終わるのを待って小夜はグラスを立ち上がった。 「あーあ、なんか喉渇いたなぁ」
5/14/2026, 2:37:09 PM