「今日、夢に隆史くんが出てきたんだー。」
「そうなの?どんな夢だった?」
「隆史くんと、楽しく話す夢だよ。」
「そうなんだ。じゃあ正夢になったんだね。」
「あ!確かにー。」
うわぁ、あいつまたやってる。
ある程度顔が好みの人には、すぐこういう事言うんだから。ほんと、こういう人嫌い。
「ねぇ、結海ちゃん。」
「どうしたの?前田さん。」
「今日、夢に隆史くんが出てきたんだよー。それでね、夢の中で話していたの。そしたら、それが正夢になったんだよ。」
うん。さっき、その話をしてるの聞こえてたよ。まぁ、聞こえてなかったふりするか。
「あら、夢に原田くんが出てきたの?」
「うん!なんか運命感じちゃうなー」
「そうだね。」
あぁ、これは「隆史くんは私が狙っているから、邪魔しないでね。」という意味か。
でも、前田さんを敵に回すと大変なことになるから、しばらく原田くんとは関わらないようにするか。
ん?どこからか、激しい音楽が流れてきたな。
「ねぇ、前田さん。この音楽ってどこから…」
あぁ、朝か。
夢の中でも、目覚ましの音が流れることってあるんだな。
それにしても、変な夢見たなー。
あ、今日は月曜か。
学校行くの、めんどくさいなー。
まぁ、友達に会えるからいっか。
〜一時間半後〜
「結海ちゃん、おはよう。」
「璃子、おはよう。そういえば、今日こんな夢を見たんだよね…」
1/23/2023, 10:39:38 AM