光と霧の狭間で
水は無色透明。だから、水の色は光の色だってあなたは言った。確かに海の色は太陽の光によく染まる。そう思って私は頷いた。そうだねって。
霧も、水なんだってあなたは言った。じゃあ霧は白いから光の色も白いんだねって言ったら、あなたは霧は透明だって言ったの。じゃあ白いのは何?って私は聞いて、あなたは光の色だって答える。何が言いたいのかそのときにはどっちもわかっていなかったんじゃないだろうか。とにかく私は頷いて、あなたは儚く笑っていた。
光と霧の狭間で蠢く白色は、いったい何と言うのだろうか。
10/18/2025, 10:08:45 AM