新年
あたらしい光、あたらしい足音。
窓を開けると、まっさらな空気が部屋に流れ込んできた。
「さあ、行こう」
声をかけると、クロはちぎれんばかりに尻尾を振って、喜びを全身で表現する。
その無邪気なリズムに、こちらの心もふっと軽くなった。
冬の光を反射して、クロの瞳がキラキラと輝いている。
去年のことなんて、もうどこかへ飛んでいってしまったみたいだ。
「いいことが、たくさんあるよ」
根拠はないけれど、そう確信しながら歩く。
冷たい風の中、クロの元気な足音と私の靴音が重なる。
一歩進むごとに、世界が新しく塗り替えられていく。
この真っ白な一年の始まりを、私たちはどこまでも自由な気持ちで、どこまでも遠くへ歩いていける。
1/2/2026, 8:04:04 AM