霧夜

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※いつも以上に恋人要素強め。男×男想定、口調とか改変すればどんな感じでも行けます。
苦手な方はご注意を

こいつと一緒に居られる時間が、一番幸せだったりする。

...恥ずかしいから、口には決して出さないけれど。

一緒に出かける時間も

一緒に食卓を囲む時間も

一緒にのんびり過ごす時間も

...全部が、全部、幸せなんだ。

「...フッ、どうしたんだ?なんだか嬉しそうだな」

顔を少し上げてみると、優しく微笑むあいつの顔が至近距離にあって、思わずドキッとしてしまう。

「な、なんでもねぇよ...」

「そうか...その割には、耳が真っ赤だが?」

顔をニヤニヤさせながら、俺の耳をふにふにと触ってくる。

「う、うるせぇ...んだよ///」

そうやって指摘されたのが恥ずかしくて、こいつの肩にぐりぐりと顔を埋める。

「...そうかそうか...」

優しく声を掛けられながら、まるで子供をあやすかのように背中を撫でられる。
尚更恥ずかしくなって、けど全然嫌な感じはなくて...寧ろ幸福感が全身を包んでて
結局それ以上声を出せずに、こいつの身体に抱きついてしまう。

......

...大好きな恋人に包まれながら

只々一緒の時間を過ごす。

...嗚呼、幸せだな...

こんな時間が、永遠に続いてくれればいいのに...

そんなことを考えながら、身体に回した手に更に優しく力を込めた。

#時間よ止まれ
63作目

9/19/2023, 11:19:00 AM