私は昔、部屋が汚かった。
とはいっても、床に物を置いたりはしていないし、ただ机の上がごちゃごちゃしていた。綺麗好きの母は私の部屋を見るたび嫌そうにしていた。
話は変わるが、私はバイトで稼いだ一万円札を卓上カレンダーにしまっていた。
その卓上カレンダーはコンパクトで、サイズ的には一万円札を2つに折ったらピッタリ収まり、私はそのフィット感が気に入り一月につき一万円札ずつ卓上カレンダーに入れていた。なんならカレンダーの2月を表に置いて見た目はただの卓上カレンダーとして偽装していた(そういうの、憧れないだろうか?)
ある日、その卓上カレンダーもとい一万円入れがなくなっていた。
「捨てた」母の一言で頭が真っ白になった。
それからは醜い争いだった。どうして捨てたのか、どう見てもカレンダーだったし去年の日付だったから捨てた、人の物を勝手に捨てるな、ゴミ箱を見ろ。
母が泣き出した。泣きたいのはこっちだ。
しまいには家族は両方悪いと結論付けた。不服だ。
そもそも勝手に捨てるということについて過去にも一悶着合った故の怒りなのだが、それはまたの機会に。
とにかく、それ以来母は私の私物を勝手に捨てなくなったし私も机は少しは片付けている。
今でも何か高い買い物をする時、あの時捨てられたお金があれば、と必ず思い出す。これからもずっと、のお題で書いてしまったが、後10年後ぐらいにはなんでもないことになればいい。
追記・これからもずっとでなく、これまでもずっとだった(下から3行目)
これまでずっと
7/13/2023, 12:49:44 AM