すゞ

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詩のようなもの 0017

終わらない夏

毎日アプリに日記をつけ始めたら
私の今年の夏が
鮮明に刻まれていくことに気づいた

15の時に
子供時代の日記を燃やした
あの炎は今も覚えている
大人になる儀式のような覚悟も

30になる前に
書いていたものを
ダンボールに詰めた
今も屋根裏に置いてある
処分しなきゃなと思う

便利なことに
mixiもTwitterもblogも
ある日突然
相手の都合で消えてしまって
多分インスタもXもスレッズも
そしてこのアプリも
いつか消えてしまうのかもしれなくても

文字に閉じ込めた夏の記憶は
終わらないのかもしれない

記録を残したいとは全然思わないが
記憶が消えないで欲しいと思っているらしい
記憶を強化するために
私は言葉を紡ぐのかもしれない



8/17/2025, 11:16:26 PM