君に対する俺の気持ちは大きいと思う。
仕事先で好きそうな料理屋が目に入ればいつか旅行にでも来よう、と計画を練ったり、君の好みの物があれば買ってしまう。最近では買いすぎて君から禁止令がでたばかり。渡せていないプレゼントたちで部屋が埋りそうだ。
思い過ごしではなく、やはりずば抜けていると共通の友人と話をしていて実感した。「重い」とまで言われたがまぁ、俺も自覚はある。君から指摘されたら脳内会議ものだが言われたことはない。
過ごすうちに君への気持ちは変わるどころかますます手放せない存在になって、愛情を伝える回数が前よりも多くなった。俺の中で抱えきれないくらい君への気持ちが募ってどうにかなりそうにもなる。その分を君からもらって俺も気持ちを返すんだ。
俺が『好き』と伝えるだけで君の許容量はあっという間にいっぱいになるらしい。例えるならマグカップにたっぷりの蜂蜜が注がれている、とか。
「それかジャムかも」
「トーストに塗るジャム?」
「蜂蜜も好きだけど甘く煮詰まってるところがそっくり」
「君にあわせてセーブしてるつもりなんだけどな。飽きちゃった?」
「どっちも色んな味がしておいしいよ」
俺にとってはティースプーン一杯分も君にとってはまだ多い。けれど喜んで受け取ってくれる。
こんなのは氷山の一角にもならなかった。あげた言葉に溺れかけてしまう君の初なところが好きだけど、少しだけ慣れて欲しくもある。
俺の背後に山のようにそびえる気持ちを君は知らない。
いつかこの全てを届けようとしていることも。
1/30/2024, 11:55:48 PM