ぽとりと、手に白いものが落ちる
それは僕から熱を奪って、溶けて消えていった
冬は嫌いだ
寒いし、謎に学校で長距離走らされるし
でも、
冬になると、君が無邪気に笑いながら僕に手を降ってくれる、
そんな君のせいで、僕は冬が待ち遠しくなった
待ち遠しくなったのに
君は風のように過ぎ去っていってしまった
僕の心を奪って
黄泉の国に行ってしまった君を
無意味ながらも待ち続ける
雪よ
僕の思い出を持ち去っておくれ
愛しいあの人を思い出すと
心が苦しくなるのだから
12/15/2022, 4:53:29 PM