2周目LIFE

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【狭い部屋】


小さな頃、転勤族だったワタシにとって
一軒家は憧れだった
チラシに入ってくる
建売の一軒家の図面を見るのが
とても好きだった

高校は建築科を目指したが
呆気なく、親によって却下された
親のお金で商業科に行くか?
働くか?
の選択肢しか与えられなかった

あのペラペラのチラシに
ワタシの夢は詰まっていた
図面を見ては
「ここにはこんな家具、
ここは子供部屋かな?
子どもは3人欲しいから
なんとか3つに変更出来ないのかな?」
なんて…
淡い、儚い、夢を抱いたものだ

そしてワタシは、その頃から
独り時間がないと
しんどいことを知っていた
だから1番【狭い部屋】は
書斎でも何でも構わない
ワタシの部屋にしよう!
と決めていた

が、現実は20で結婚し、出産し
クズ夫の度重なる借金と
浮気に不倫、モラハラ地獄

毒親を持つ、
モラハラ夫を持つワタシには
頼りに出来る人は一人もいなかった
が、
全部、ワタシが清算した
今では主流だが、
弁護士への債務整理依頼
浮気や不倫をする度に
相手方へワタシが連絡をし
最終的には携帯電話番号を替える

コレはよくない結果をうんだ
ワタシが清算することによって
夫本人の、罪悪感はさほど生まれない
だから繰り返す

もう遅いが、もしこんな夫を
お持ちの方?
即刻別れて、清算の責任など自分が
背負ってはいけないよ!
ほんと…
自分のしたことを反省するどころか
モラハラ度が増すだけ

だが、いま、とりあえず
二人の子が巣立ったので、借家だが
六畳一間の【狭い部屋】
というよりも「狭い家」が出来た
自分の好きなもので溢れている
自分だけの【城】とでも言える

今後3人目が旅立つ時
ワタシもここから旅立つ訳だが
この六畳一間に収まり切るものしか
ワタシは持たないことに決めている
ワタシのものは全てこの部屋にある

つまり、
出て行く準備を8年かけてしてきた
子どもの想い出や巣立つ時に
持っていって欲しい物は子ども部屋に…
ワタシのものはワタシの
【狭い部屋】のみ
つまり
この部屋一つだけで、
ワタシは巣立つことができるという訳だ!

一つやりたいことがあるんだ
クズ夫への最初で最後の復讐

出張中の夫が帰ると…

この部屋丸ごとすっからかんにして
ある日突然、
旅立つのが今の夢⭐︎
弁護士通しての離婚申請と
退職金の財産分与申請

あと少しだ
こうしてワタシは第2の人生を
手に入れる❤︎

6/4/2024, 11:48:25 AM