誰かと暫く一緒にいて、期限が来てその人の元を離れる時、私は泣いてしまう。一緒にいる時間が長ければ長いほど、日常に染み込めば染み込むほど、涙の量は増える。夜が老けて月夜が見守る帰りのバスの中で、一滴、また一滴と目から水が出てくる。時間が経って、頭の中がキュッとなってぼやけて、何も考えられなくなる。そんな状態で窓からぼやーっとふやけた街灯の光の走っていく様子が自分の目のガラスに映るのが好きだ。
3/8/2024, 9:37:47 AM