イルミネーションの人工的な灯りを見ると、自分ひとりなんだと思いこんでいた時期を想い出す。
あの頃は永すぎた片想いをやっと終わらせて、ああ、誰も好きな人はいないなぁ…と、自由になったような、寂しくなったような頃だった。
ひとりも悪くないよ。自分で決めて進んでいく道は、結局ひとりでしか行けないんだから。
まぁ、20年も片想いしていたのは、本当は誰も好きじゃなかったのかもしれないけど。
それでも、どこかで拘泥して、勝手に息苦しくなってた。
そこから自由になって、目を上げた先で光っていたのはイルミネーションで。
人工的な、誰かの努力でそこにある光は、君はひとりじゃないよと囁いているようだった。
12/14/2022, 12:35:45 PM