目を閉じなくても思い浮かぶ。蝉が鳴く初夏、日陰から見たアスファルトに溶ける花の影。陽炎が思い出の中の私たちを連れ去ってしまうような気がしたので、淡く手を伸ばせば、そこには紋黄蝶がとまった。右手に見える畑にはたくさんの向日葵がゆらめいている。追憶の情景はいつも無人だった。懐かしく思うこと.
10/30/2022, 1:10:00 PM