スランプななめくじ

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昼とはまた違った賑わいを見せる夜の街。
偶然にも君と出逢い、酒を飲み交わした。

最後の別れから、何年経っただろうか。
僕たちの会話は、昔と変わりなかった。

思い出話に花を咲かせ、酒を呷る。
君が話す今の君は、僕が知っている君よりも、
ずっと立派な大人になっていた。
つい浮かんだ悪態は、肴と共に腹に流し込んだ。

気分の良い君に、流されるままに奢られる。
少し強い風が火照った身体を冷ましていく。
心地よい居心地の悪さが胃を重たくさせた。

街の灯りが君の頬を赤く照らす。
過去の面影が残っている君の横顔は、
何故だか知らない人のように見えた。

7/8/2024, 4:49:44 PM