時折、限界の無い闇が心に伝わる事が有る。それは専ら夜。暗い部屋の中で寝具に身を任せて、行き場の無い手を伸ばす。白いシーツの皺をなぞる。身を包む闇は、悪夢は己の弱さの権化だと誰かが言った気がした。時刻は午前3時を指している。眠れないほどに不快な"それ"は、いつまで経っても止む気配は無かった。<眠れないほど>
12/5/2023, 10:25:44 AM