鹿野彩音

Open App

どうしようもなく辛くて、苦しくて、怖くて。

そんな現実から逃げ出したくて、無意識に外に出ると、外には、柔らかい雨が降り注いでいた。

まるで、世界が洗われていくようだ。

雨が止むと、大空には七色の虹が架かっていた。

世界には、こんなにもたくさんの色があったんだなあ。

それから、ふと思った。

私の色は、どんな色なのかしら。

11/6/2022, 10:46:49 AM