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昔から、「勝ち組」「負け組」という言い方がある。
これが分からない。何をどうしたら、勝ち負けが決定するのだろう。
プライベートでも、仕事でも、こうなったら勝ち、こうなったら負け、というのがあるのだろうか。
勝ち負けを言うのは、競技においての結果だろう。試合で勝った、負けた、これなら分かるが、他の事で「組」がつくのには、一体どんな理由がある?
たとえば、結婚。おめでたい出来事だが、それを勝ち組というのであれば、じゃあもし離婚したら、それは負け組に変わるのだろうか、と思ったことがあった。まぁ、独り身の僻みといえば、それまでなのだろうけど。
仕事の昇進。出世。特に男性にとって喜ばしい、まさに「勝ち組」の典型的な例だと思うが、そこから進んでいくには、相当な責任感とモチベーションを持続させなければならないだろう。
昔、「現実逃避」がテーマの時にも書いたが、とある精神科医のエッセイの中で、こんなことが書いてあった。
「私の診察室には、いわゆる勝ち組と呼ばれる人達が来ます。勝ち組でいることは疲れるのだそうです。」
こんな一節。人間だから、疲れ果てることも心が置いてけぼりになることもある。それこそ、勝ち組なんてどうでもいいくらいに。
何においても、勝ち組負け組なんて分けなくて良いと思う。そこに縛られて生きる方が、人生損している気がする。

              「勝ち負けなんて」

5/31/2025, 11:40:53 AM