性善説を信じてる。そう簡単に人のことを傷つけられるはずが無いと。誰かが傷つけば自分の胸も痛むとかそんなことをいちいち考えてるわけじゃ無いけど、目の前で仲良く話してる人が裏で悪口を言いふらしてたりだとか、人の顔にランキングをつけるような真似をしてたりだとかそんな裏の顔は知りたくない。
だから、見ないふりをするの。
軽率な人は嫌い。誰にでもそんなふうな態度を取って、多くのうちの誰かが見返りをくれるだろうから。私じゃなくても。
ちょうどいい距離感で、さりげない気遣いで。こちらに踏み込んでこないけれど、踏み込みたくなるあなたが好き。
照れた時に手の甲を唇に当てる癖とか、酔っ払った時に一人称の発音が変わることとか、左目の二重幅の方が少し広いこととか。そんなどうでもいいことには気がつくのに一番大事なことには気づけなかった。
好きでもない女に気軽に触れてくるあなたをどうして軽率じゃないと思っていたのだろう。
私の期待を込めた視線を受け止めながらあたかも自分は寂しい男のように振る舞えるあなたをどうして自分と似た人だと思っていたのだろう。
こんな自分を隠さなくてもいいと思えたのに、あなたは上手にそれを隠していた。
1/14/2026, 2:10:35 PM