ふと、目が覚める。まだぼんやりした頭では、今がどれくらいの時間かもわからない。起き上がろうとすると、腕が重い事に気付いた。いかにも何かが乗っている重さ。そちらに視線を送ると、彼女が僕の腕を抱きながら眠っていた。起こさないようにそっと抜くと、何かを探す様に手を彷徨わせる。使っていた枕をそっと近付けると、彼女ははにかみながらそれに抱き着いた。どうやらまだ夢の中らしい。その光景を微笑ましく眺めてから、僕は彼女と僕の朝食を用意しようと部屋を出た。
7/19/2024, 9:43:07 PM