Tamaomutsu

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怖がり。

すっかり夜となり、人々は寝静まる時間に今日もパソコンとにらめっこする。スクロールして更新されるサムネイルを見ては、興味が湧かずそのままスクロールを続行する。
自分の悪癖にも困ったものだ。
早く寝ないといけないというのに、パソコン画面など見ていたら目が冴えてしまうではないか。
ふと目線を下げ、見つけた。

「あった」

これが噂の。
カチリとマウスをクリックしてページを開くと真っ暗な画面が映る。
画面には「これを見たものは呪われる」というキャッチフレーズが大きく表示されている。
薄暗闇の中、口元に半円を描き、表示内容を確認する。

あった。あった、あった。

画面は動画に変わっていた。
赤い点描が続々と映り、次第には画面にいた自分さえも飲み込むような化け物が映る。

見つけた。見つけた、見つけた。

私は自分でも知らぬ間に画面に没頭し、背後からの気配に気が付かなかったのだ。






「と、いう訳で今から君が遊ぶゲームはこちらでーす」

友人は驚愕の目で見る。
私は素知らぬ顔で友人の手にコントローラーを持たせた。

「あの、」
「はい何でしょうか?」
「今日はスローライフ系のゲームのはずでは…?」
「スローライフでしょ、廃村を探検するという」
「ホラー要素がデカデカと映ってんだよタイトルによぉ!!」

ああやっぱり怖がりな友人を驚かせるのは楽しいなぁ!

3/16/2026, 11:51:13 PM