yunyun

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ガシャンと大きな音が廊下から聞こえてきた。今は深夜12時だ。僕以外誰もいないはずなのに。誰がいるのか見に行きたい好奇心があったが、本能が警告を鳴らしている。
今すぐ逃げろと。
その警告は正しかったのかもしれない。なぜなら、
今、目の前にナイフを持った男が教室に入って来たからだ。この男は確か、連続殺人犯で指名手配されていた。そんな男が今、目の前にいる。
その男はナイフを振りかざすと僕に向かって猛スピードで近づいてきた。まるで、見つけた獲物を逃さないように。僕は怖くて動けなかった。刺されると思ったとき、
ー夢から覚めた。
起きたときは汗でパジャマがぐっしょり濡れていた。呼吸も荒かったし、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。時計を見ると深夜2時を過ぎていた。
 この夢は一生分の怖い夢を見たと思うくらいスリルがあり、怖かった。それから、僕は忘れ物があっても決して深夜の学校に取りに行かなくなった。

11/12/2023, 3:47:21 PM