sol

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俺は何度でも、君を見つける。
何度も繰り返す、君との人生を
君は何度でも、正しい人生を歩む
その隣に、俺はいない。

何度も繰り返した
何度もやり直した
君の隣に立てるよう
君の隣に居続けられるよう
試行錯誤を

それでもやっぱり
君は俺を選ばない
「なんか貴方とは初めて会う気がしないなぁ」
優しくはにかむその顔を見るのは何度目か
彼女の潜在意識にきっと俺はいる
そのはずなのに

俺は、人生のストーカーなのでは無いか
君が俺を選ぶその時まで
何度でも君の人生を追い回す
汚くて、どこまでも身勝手で
彼女に俺は似合わない

華やかな白い布に包まれた純真無垢な君
人生で一番幸せと言わんばかりの顔
その隣はやっぱり俺じゃない。
何度見ても慣れないなぁ、君のその顔
何度見ても、世界で一番素敵なんだ。

俺はまた一つ、時を駆ける
俺の隣でその顔を見る時まで。



【無垢】



あとがき


無垢なんて言葉と、遠くかけ離れた彼が好きなのは
どこまでも真っ直ぐで素直な女の子。
彼は気付いた、自分には時を駆ける能力があると
彼女が自分以外の誰かを選ぶ度に彼はやり直す
そこからの人生、何が待っているかも知らないのに
彼は勝手に見切りを付けて、駆ける。

5/31/2024, 12:29:24 PM