一森くま

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真夏の記憶


それはあかるいものではない

どれもが強く痛く眩しい
  

もう二度と経験したくないと同時に

なくてはならないものだったと感じる

 
夏に見た命を

冬に思い出すと

また無性に会いたくなってしまう


そばにいるときは

鬱陶しいほどなのに

喉元過ぎれば

また

あの真夏の記憶に近づきたくなる



顔も見たことのない人の文章に

こころひとつ、ふたつと感じ入る

生きるって

悲しい

苦しい

素晴らしい


あの人に会えて良かった夏を

思い出して


まだ暑い夏のうちに

かき氷を食べておいて

8/12/2025, 5:59:40 PM