わた

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狭い部屋 _

「百年間、狭い部屋で独りぼっちにならない?
その期間を終えたら何でも望みを叶えてあげる。」

学校からの帰り道、全身灰色の女にそう言われた。
何でも…か、
胡散臭い言葉だが考えてしまう。

百年間という代償は、
何でも望みを叶えるという行為に吊り合っている。

もし嘘だったとしても、私にしたいことなんて無い
だったら、
ここで少し賭けてみるのもいいかもしれない。

「お願いします」

私は初めて会ったその女に頭を下げた。

狭い場所は大好きだから案外楽しめるかもなぁ、

6/4/2022, 11:33:41 AM