悠々

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どこにも書けないこと。それは、私の最大の秘密。信頼している彼氏にさえも言えない。彼氏をある部分で騙している秘密。これは、僕の過去に関係がある。もう取り返しなど出来やしない。今思えば、予期出来なかった訳ではない。防げたはずなのに、防げなかった。今でも、鮮明に思い出す。どうして、何も言ってくれ無かったんだ。言ってくれれば、何かしら行動出来たのに。いや、気付けもしなかった僕の事だ。言われても何も出来なかったかもな。もう、二度と会えない。会いたいよ。声をまた聞かせてよ。大胆不敵な明るい笑顔で、グングン前に進んで行ってよ。いつもそうだったじゃないか。どうして、どうして。その笑顔の裏で、泣いていたのか?苦痛に一人で耐えていたのか?僕は、君にとって、信頼に置けなかったのか?どうして、一人で全部背負ったんだよ。僕が居たじゃないか。苦しいなら言えよ。力になるから。傷は癒せなくとも、隣に居るから。僕に、察するなんて出来ないんだよ。ちゃんと言葉にしなきゃ伝わらないんだよ。僕を、巻き込ませたくないって思っていたのか?それなら、お門違いも甚だしい。もうとっくの昔から、初めて会った時から、君に巻き込まされたんだよ。でも、それが嫌だって思った事は一度も無かったんだ。お願いだから。もう一度だけでも良いから、君がどう思っていたのか、何がそんなに追い詰めたのか、教えてくれよ。僕は、今でも君を探している気がする。何処かで、君が色んな事に挑戦し、悪戦苦闘しているのが目に浮かぶ。好奇心旺盛で、徹底的にやり尽くさないと気が済まない性格で、いつも最後まで付き合わされた。本当に、君との日々は楽しかった。時には、喧嘩もしたし、分かり合えない時も有ったが、いつのまにか仲直りしていたし、ちゃんと理解しあえるまで話した。一生褪せる事の無い思い出だ。きっと、今君がいたら、一喝入れられているだろうな。クヨクヨするなってさ。久しぶりに、君の好きな偉人の名言を聞きたいよ。また、議論もしたいし。髪はいつもぐちゃぐちゃで、櫛で毎日といてあげたっけ。最近、君の好きそうな紅茶を見つけたから、一緒に飲みたいし。君が居てくれなきゃ、つまらないんだよ。それだけ君は僕にとって大きな影響力を与え、大切な存在だったんだ。君にとって僕は何だったんだよ。僕を言ってもいないのに救ってくれたくせに、自分の時は黙りかよ。さよならすら言えなかった。会いたいよ。また、一緒に笑いあいたいよ。君がいない人生は、退屈なんだよ。好きだったんだよ。気付けよ、馬鹿。

2/7/2024, 12:56:04 PM