あなたがすき

Open App

全部、つもりでしかなかった。
好きなつもり。愛しているつもり。
そうして置いて行かれる私の記憶すらも遠く風下へ。

好きなもの、嫌いなもの、流行っているもの。
それらを追ううちに本当に好きなものは一体なんなのか、思い出せなくなって、私は偽物なのではないかと疑ってしまうような心苦しさがありました。
学生、社会人、集めているもの、何かのファンでいること。
そういうバッチを外した時、私はそこに存在しているだろうか。何かに所属していないと存在できないことに恥入ります。きっとスワンプマンみたいな人生です。誰かの劣化版でしかない人生です。そういう風に歩いています。
本当の私を忘れればもっと楽に生きられるはずだけれど、私は少しだけ、私のことが好きだから忘れられないでいます。

忘れたくても忘れられない

10/17/2024, 10:47:42 AM