ずっと隣で
大きな木の隣に家がありました。
そこには小さな男の子と、その両親が住んでいました。
その木は男の子の成長をずっと隣で見守ってきました。
やんちゃな男の子は、その木に登って落ちるなど、
とにかく落ち着きがなく、木は心配もしていました。
何回も季節が巡り、男の子は立派な青年になりました。
かわいいお嫁さんをもらって、一緒に暮らすようになりました。
あのやんちゃな男の子が、こんなに立派な青年になったので、木もほっとしました。
それから、二人の間に子供が生まれました。
父親に似たのか、落ち着きがなく木も見守ることにしました。
今もその家の隣で木は子供を見守っています。
きっと、ずっと隣にあることでしょう。
3/14/2024, 3:28:51 AM