クラス替えの日は一緒になれないかいつも期待してた。
音楽室でピアノの演奏を綺麗だと言ってくれて嬉しかった。
お昼休みにはサッカーをする賑やかなグラウンドを眺めてた。
帰り道で偶然会えないかいつもさり気なく探していた。
卒業式。去っていく後ろ姿を見えなくなるまでただ見つめた。
あの頃の自分はただ毎日必死だった。
目が合ったなんて小さいことで、その日は一日有頂天。
恋したときの熱に浮かされるような感覚も
お互い好きだけではどうにもならない悔しさも
誰かを想うだけで涙が溢れてくることも
全部全部、君が教えてくれました。
私の初恋の人。
君は今も元気で毎日を過ごしていますか?
すっかり大人になって、今では随分良い思い出だけれど。
もしいつかまた会う日が来るのなら、
その時は笑ってたくさん話せると嬉しい。
「君は今」
2/26/2023, 2:04:59 PM