抹茶売りの少女

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友達と最近よくいる男の子がいた。
その友達はなんていうか、ちょっとキツくて、
だからその男の子はきっといい子なんだろうなあなんて、少し思った。

私は彼に告白した。
タイプというわけではなかったけどタイプを好きが追い越した。
どこが好き?なんて答えないけど、まあ好きだから。

楽しかった。
嬉しかった。

「あ、まって。教室に忘れもの。」
そういう私を待ってくれる彼なんだ。
教室には彼女と複数人の女子がいて、
「私のが先に好きだったのに。好きな人いないって言ってたのに。
 ウソついたんだ、今まで親友って言ったのもウソなのかな…」
 
足が、すくむ。
寒い。
えなにどうしよどうする?
涙が出た。別に私は幸せなのに。
あれ、好きだったっけ、私?心から愛してるなんて、言った?
もうわからない。
次の日、私は彼に振られた。
天罰だと微笑むことはできた。

私は恋の代わりに友情を失ってしまったようで、
今までで一番の大親友に失恋という傷を負わせた。

6/4/2023, 8:19:42 AM