いつか君が 見たいと言った
どこまでも 続く青い空
それがどこに あるのか
どうやったら いけるのか
当時の僕には まるで思い付かなかった
その方法を 探しあぐねた頃
君はひとり
どこまでも続く 青い空の彼方へ。
お気に入りの 自転車に乗って。
………………いってしまった。
僕を おいて。
『さようなら。これからも
元気で 生きていくのよ』
の言葉すら 残さずに
僕は ひとり、大地を 踏みしめ
君が いってしまった 空の彼方を
物憂げに 見上げる
一枚の 枯れ葉が
風に乗り、僕の 頬の涙を
掬い上げて いった、晩秋
#どこまでも続く青い空
10/24/2022, 12:09:26 AM