まいける

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初恋の日

母に聞いた話だと、幼稚園のときめっちゃ仲良しで将来を誓い合っていたりょうすけくんという子がいたらしい。
りょうすけくんとは小学校が違ってその後会うことがなかったので顔も存在もうろ覚えで、そう言われてみれば…?くらいなので初恋にはカウントしない。
いじめっ子のかなえちゃんはよく覚えてるけどな。
広いお庭のある家に一度遊びに行ったことがあるなぁ。

小学校2年生から5年生の途中まで、ずっとTくんという1人の子が好きだった。目が大きくてキラキラしていて明るくて優しくて話しやすい。
こうやって書くとその子はモテそうなもんだけど、あまりライバルの存在を聞いたことがないから私にだけそう見えていたのかもしれない。

校内暴力全盛期、地元中学の窓ガラスは割られていて、かなりの女子は地元中学への進学を避けて私立中学への受験が多い時期だった。
私の学年は男子の受験率も高く、高学年になってくるとクラスの6割地元、4割受験、みたいな配分だった。
Tくんは地元中、私は受験組だった。
みんな仲良かったけどだんだん受験するやつ・しないやつでなんとなく分かれていった。
自分がストレスに飲まれていたからだ、ということにしたいけど、途中で違う人を好きになったのは受験組で頭良くてブラックなジョークを言えるやつに惹かれてしまったからだ。
今思っても「そっちじゃなーーーい!」と言いたい。
結局Tくんに告白とかしなかったし、私の中で1人わちゃわちゃしていただけなのでどうでもいいんだが、なんかあの分岐は結構その後の男性観に響いた気がする。

中学生になって一瞬目が覚めて、やっぱTくんが好きじゃったとなり、地元のお祭りでTくんに会えないかなーってめいっぱいおしゃれして繰り出したもんだ。
その後風の噂でTくんもバリバリ校舎の窓割ってたって聞いた。
私が進学したほんわかした校風の女子校はみんないい子だけどつまらなくてずっと悔やんだ。
私もそっちに行く勇気があったら一緒に窓を割れていたかも。
気のせいやんね。
初恋なんて実らなくっていつまでも「ああだったら」「こうだったら」って噛みすぎたガムみたいな存在として抱えているのが一番いいと思ってる。

5/8/2026, 3:38:44 AM