風鈴の音
家にある訳じゃない
実際に聞いた訳じゃない
何か越しに聞くことはあったけど
目の前に風鈴があったかと言われれば違う
そろそろ1年以上は経っている話
家族と旅行に行った時の話
地下鉄というのだろうか、
田舎者の私にはわからない
そこの1、2番ホームを抜けて出口へ向かったとき
無数の風鈴がかけられているのを見かけた
20は軽く超えてたんじゃないだろうか
なぜあそこまで集められていたのか
よくわからなかった
出口前とはいえ、風も通りにくい
なぜ壁がある場所に置いたのだろうか
当時は考えてる暇もなかった
親について行くので精一杯だったのだ
今になって思い出す
何故あそこに設置を?
何故あの数を一箇所に?
考えたところで答えは見つからなかった
風鈴の音は全く立たなかった
風鈴は音を聞くものだと思っていたけれど
「風の強さや揺れる姿を楽しむもの」
だからこそ風鈴はあそこにあった
これでまとめた
きっと答えなんてない
それでも考えたくなるのが生き物というものだ
…さて、こんな綺麗事を長々話していた訳だが
今とっても怖い
何故か?
レンタルのスマホの背面が割れてしまったからだ
隠し通したい…
バレたらこの世を去るだろう
言わなかったら余計に残酷な最後を迎える
こんなときに風鈴があったら?
冷静に考えて落ち着けたのかも…
なんて、冗談だ
…待て、本当にどうしよう?
7/13/2025, 4:11:27 AM