僕が最初に君の名前を呼んだ日は、まだお互いに顔を見ているだけだった。
君がどんなヤツか知らなかったし、僕も自分のことを何も明かさなかったから。でも、イタズラ好きの僕たちに秘密を守ることなんて不可能だ。
面白いと思ったら、すぐに飛びつくタイプ。僕も君もそうだった。
僕の家にやってきた翌日の朝、庭の土をほじくり返していた君を見つけた。僕もシャベルを持ってきて、君の横で土の山を作った。
土いじりに飽きてきたら、泥だらけで庭を駆けずり回って鬼ごっこをした。
ゴン太も僕も、母さんにはこっぴどく叱られた。でもその日から僕たちはとても気の合う遊び仲間になったんだ。
5/26/2025, 12:55:19 PM