かばやきうなぎ

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秋風


秋風にたなびく雲の絶え間より
漏れいづる月の影のさやけさ

百人一首を丸暗記するたびにかつての日の本の国に
触れる気がする。
空を見上げて夜空を眺める。

かつての日本の空はギラギラとネオンライトが無く
雲一つ見えぬ漆黒の夜を導くように美しく輝く月に護られて居たのだろう。

夜闇に一際輝く月の力の眩しさに照らされて陰のようにたなびく雲はまるでヴェールだ。
こっそりと顔を出しては隠れる様に、人は清らかさを見出したのかと思うとその感性に感服する。

とは言え我々現代人にはセーラームーンの方が身近なのかも知れないけれど。

月の光に導かれ何度も巡り合う
懐かしいフレーズを月を観ながら口ずさむ。

秋風が立たないように。
秋風に負けないそんな人間関係でいたい。
せっかく同じ星の同じ国に生まれたのだから。

11/14/2024, 9:10:11 PM