ミキミヤ

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中1のとき、あなたと同じクラスだった。初めての部活、吹奏楽部の見学に行ったら、あなたもそこに居た。その姿を見て『私とこの子は友達になる』と直感した。運命を感じた気がした。一目惚れみたいな感じだった。
その直感は正しくて、私とあなたはすぐに友達になった。最初の頃は、好きなものが同じで仲良くなった。好きな教科が一緒だった。見ているアニメも一緒だったし、小学校の頃読んでいた本の傾向もよく似ていた。
高校生になって、違う学校に進学しても、友好は途絶えなかった。一時期、私が塞ぎ込んで引きこもりがちになったときも、あなたは変わらず友達で居てくれた。
大学生になって、お互いの悩みを深いところまで話すようになった。私達は、嫌に思うこともよく似ていることに気づいた。
大学を卒業して、それぞれ違う職種に就職した。お互いの似ているところだけじゃなく、違うところもたくさん見えるようになってきたけれど、その都度、歩み寄り、譲り合い、許し合って、一緒にいた。

あの出会いから20年弱経った。もう人生の半分以上、私とあなたは友達だ。
たぶん、そうなる運命だったんだと思う。でも、お互いに友達でいるために努力をしてきたから今があるんだとも思う。
私達は、運命だけじゃない糸で繋がっている。

いつか2人ともおばあちゃんになってしんじゃうときまで、ずっとこの糸を繋いでいたい。
あなたとなら、それができると私は信じている。

10/25/2024, 1:30:17 PM