récit

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窓辺の賢い猫は、神秘的な緑色の瞳を眠るようにゆっくりと閉じる。
すると心の目が開くんだってさ。

たとえば、豪華な煌びやかに輝く世界は、実は薄汚いドロリとした落とし穴のような場所として映る。

キラキラした飾り付けの背後には、誰かの手垢や、ぺらぺらの本音が見え隠れしている。

一方、素朴で目立たない景色からは、どっしりとした誠実さに満ちた美しさが見えてくる。

見落とされがちな道端の草花に、厳格な哲学のような深いメッセージがあるかのように感じるんだ。

緑色の目の猫は、みんなが気付かない秘密を知っている賢者なのさ。


「瞳をとじて」

1/23/2025, 12:40:45 PM