ほたる

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小さなしあわせ
それを感じられるということは、心身ともに非常に健康であることが条件であるように思う。

このお題を受けて、私にはなにも書けることがない。
恐らく探せば1日に3個くらいは見つかりそうなものだが、辺りを見渡すと鼓動が速くなり、待ちゆく人々が楽しそうに歩いている景色を疎ましく感じ、唯一愛する人すらもなんだか遠く感じてしまう。
つまりきっと、今の私にそんなものはないのだということだ。

早く明るい文字列を綴れるようになりたい。
毎晩睡眠導入剤をルイボスティーで飲み込み、霞んだ記憶の中で悲しみを書き綴る日々がもうずっと続いている。
その時間だけが私の楽しみであり、その日記の中だけが私がありったけ不幸でいられる場所なのだ。
私は結局自分で自分を幸せではないという景色に縛り付けいる、それは私にある程度近づいた人間ならばすぐに気づくことで、その度に伸ばされた手を振り払い、大切な人、もしくはいずれ大切になるはずだった人たちを遠ざけているのだ。

早く普通になりたい。
普通が何かなんてわからない。そんな人種がいるのかも、わからない。
だけど、休日に友達と遊びに行ったり、本を読んだり、テレビゲームをしたり、そういう日々が、私は欲しい。
それがきっと、私の想像する小さな幸せなのだ。

本当に、何にも気づけない。
もっとそばにある温もりを抱きしめていたいのに。

3/29/2025, 5:50:50 AM