毎日、同じ夢を見る。
走っている誰かの後ろを追いかけようとする夢。
毎回追いつけずに目が覚める。
気づけば目からは涙が溢れ出していて、必死に何かを掴もうと虚空に手を伸ばしている。
「誰か」その「誰か」を見つけるために、断片的にしか再生されない夢を掴もうとしている。
待ってくれ。置いていかないでくれ。頼むから。
必死に記憶を巡っても出てくるのは後ろ姿の誰か。
なぁ。お前は一体誰なんだ。
誰かも分からないのに、なんでこんなに必死なんだ。
今日も、夢の断片でしかない「誰か」を必死に探している。
11/22/2025, 1:23:53 AM