とぅるとぅるな酢飯

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「窓から見える景色」
僕の見渡せる世界はとても狭かった。
物心着く頃にはいつも病室。
常に天井を見上げていた。
ベットの上から見える景色の全ては白色。
常に僕の周りを仕切りが囲っていた。
僕は願っている。

いつか外に出てみたい。と

窓から見える同い年くらいの子供の楽しそうな姿を見ると胸が苦しかった。
憧れの外へと繋がる窓にカーテンをつけた。

そんなある日同い年くらいの女の子が声をかけた。
「何して遊んでるの?」
何もしてないよ。

「じゃあ一緒に遊ぼうよ」

外で遊べないよ?
「じゃあ折り紙しよ!」

その日から女の子と一緒に窓を通して折り紙をした。
病室の限られた色はいつもより輝いていて。
女の子の後ろから顔を覗かせる自然は
とても美しかった。
窓の景色も悪くないかもしれない。

9/25/2023, 1:15:35 PM