ココロオドル。
カタカナで書いてあるのは、気持ち踊っている感とか、心がワクワクしている感じを感じ取った。
身体だけでなく心も踊ってしまう。そういうものを書けということか……。
すぐに思いつくのは、このアプリの「いいね数」が増えることだが。
そんなことを書いてもなあ。
と思ったので、1日中考えてみたのだが、いまいちの案である。
公園の植木の縁で、ぽけんと座っていると、数メートル隣に何者かが座ってきた。
む、何奴……みたいな感じで、横目に監視して見る。
十数分間、そんな指名手配犯を尾行するみたいなやり取りをしながら待っていると、その人のすぐ隣に誰かが座ってきた。
女性だ。
待ち合わせ? ……にしては、キョリが近めである。
年齢も若者ってわけじゃない。
年の差カップルみたいな感じである。
……あっ、男性がなにかを落とした!
颯爽と立ち去る男性。落とし物を見る女性。
ポケットにしまおうとするも、風のいたずらか、手元からするりと抜けて、僕の方へ流れていく紙切れ。
気づかない女性、立ち去る。
……これはもう、見る流れじゃないか。
この瞬間、僕の心は「ココロオドル」。
ふーん、なるほど。
三十分前にシュークリームを買ったんだなー、っていうレシートだった。
クソッ! と叩きつけ……。
いや、それは心のなかである。
公衆ゴミ捨て場に赴いて、ポイっ。
10/10/2024, 9:51:20 AM