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誰か 今日だけ許して moonlight 燃える葉 です。

誰か

「ただいま」
家に帰ると
「お帰りなさい。お仕事お疲れさまでした」
玄関で僕を迎えてくれるキミ。
「ご飯の用意もできてるけど、先にお風呂に入る?」
と、聞かれ
「お腹すいてるから、ご飯が食べたいな」
そう答えると
「わかった。お味噌汁温めるね」
キミはリビングへ入って行く。
その後ろ姿を見送り、着替えた僕がリビングに入ると、ご飯の用意は終わっていた。
「いただきます」
他愛もない話をしながらご飯を食べ、お風呂に入り、ゆっくり過ごしたあと、ベッドに入る。
僕が何一つ不自由なく過ごしていられるのは、他の誰かではなく、キミがいてくれるから。
キミが僕を支え、笑顔でいてくれるから、僕も笑顔でいられるし、仕事を頑張れる。
「明日、仕事帰りにケーキを買おうかな」
キミへの感謝を伝えるために、ケーキを買おうと決めたのだった。


今日だけ許して

毎日、運動して、ヘルシーなものを食べて、ダイエットに励んでいる。けど
「明日からまた頑張る。だから、今日だけ許して」
食欲の秋に、目の前には美味しそうな焼きいも。
食べたい欲望に抗えず、焼きいもに手を伸ばしたのだった。


moonlight

闇夜を照らすmoonlight。優しい光が見守るように、地上を包んでいる。
「見て、キレイな月」
見上げると、丸い月が浮かんでいる。
「今日はまん丸だね」
「明日はどんな形かな」
毎日姿を変える月。
どんな形でも、僕たちがいる地上を優しく照らしているのだった。


燃える葉

「集めた葉っぱ、持ってきて」
公園を秋色に染める木々の葉。その葉が風に舞い、地上に降り立ち、地面を埋める。
「じゃ、火を着けるよ」
地面を埋める葉を集め、火を着けると、勢いよく炎が上がる。
「どれくらいでできるかな」
燃える葉の中に入れられたサツマイモ。集めた葉で焼きいもを作る。という、葉っぱの掃除もでき、美味しい焼きいもを食べられるイベントに参加していた。
「早く食べたいな」
燃える葉を見つめながら、焼きいもが出来上がるのを、今か今かと待っているのだった。

10/7/2025, 9:44:02 AM