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命が燃え尽きるまで

「この命尽きるまで君への愛を誓う、、」イヤイヤそんな熱苦しい台詞重いからと鼻で笑う
今の子はそんな感じかな?恋愛はコスパが悪いからいやいや、単に傷つくことが出来ないから生まれてからこの方、駄目だしされたことも世の不条理を突きつけられたこともなく、なんでも揃っていて与えてもらってお膳立てしてもらって寄り添ってもらって気遣ってもらって当たり前で育ったから、自分を傷つける人は許せなくて自分の嫌いは諸悪の根源みたいに思う、イヤイヤ勘違いしちゃ駄目だ、世の中は君の為に君を気持ち良くさせるために回らない、君がどれほどの人物か知らないけれど、おそらく君の嫌いが重大事項で君に嫌われたら世界が終る人なんてほんの数人です。そんなにあなたは重要人物でないので安心してください忘れないで、それを忘れちゃうと、「自分の嫌いは制裁しても良い」になって、虐めや人殺しの要因になるから、自分が嫌いなものに執着してイライラするのに離れようとしない寧ろ嫌いイライラすると言い続ける、自分が嫌いなものは世の中の悪だなんて高慢な独り善がりな考えに陥るそんな人は気をつけなければならない。

今の若者は、命燃え尽きるまでなんて格好悪いと鼻で笑うのだろう。命燃え尽きるまでかける何かが見つかる人生の幸せを知らない。与えられること満たされていることが当たり前でそうでないと不幸だから、傷つくことや遠回りや道草や不条理を耐えられない。だから不満ばかりで批判ばかりで人のせいばかりをしたがる裁きたがる、無限ループですね、どこかで断ち切ってください、それが大人への階段を昇ることでわ?賢いあなたなら気づくはずです。進歩は否定ではなく肯定からしか生まれない、苦しかったことも挫折も悲劇も有るから進歩するのは、それらを耐え忍んで肯定力に変えて夕陽に拳突き上げて、命燃え尽きるまで戦いますと誓うから人は勝ち取れて幸せになれて優しくなれる。

イライラするからと否定ばかりする不幸せを探すそんなんだからAIに仕事取られちゃうんですよ、頑張ってください、坊っちゃんお嬢さん。

その昔、向田邦子って脚本家は書いています。
ひとりの少女が夏目漱石の本を男性から借りた借りる為に喫茶店で待ち合わせた、ただそれだけのことで玄関先でそれがバレて父親にビンタされる「何故黙っていた!嘘をついて男と会っていた!夏目漱石なんか読むからそんな風になる!」意味不明な父親の剣幕どれもなんだか理不尽な話し、だって何故黙っていた?お父さん怒るじゃない、何故嘘をついて男と会っていた?別に言わなかっただけで嘘はついていない「男性と待ち合わせてます、夏目漱石の本を借りる為に」って言ったら「よし、判った」と言いますか?って話で、そもそも何故夏目漱石は禁断の書?「月が綺麗です」って言ったら駄目なのお父さんって感じなのだけど、この父親と母親と父親の親友の秘密の三角関係を知っている娘は、それはイイのか?となりながらビンタされた頬に手をあて涙していると、ひょっこり現れた祖父が娘の口に飴玉を放り込む、お茶目なお爺さんは悪戯ぽく笑っていた、とっても理不尽だけど優しいシュチュエーションの描写が素敵な物語があった。まあ、このお爺さんも、命燃え尽きるまで遊び人のお爺さんだったのだけど、、という風に世の中はそれほど綺麗でもなく理不尽な割り切れないことは以外と多く、けれどそこにはそこの義があるということを教えてくれた。 

理不尽な醍醐味をそれが人生の隠し味になることを覚えましょう、命燃え尽きるまで(笑)


令和6年9月14日

                心幸   









9/14/2024, 2:50:31 PM