どこ?、そう、悪夢の声が呟いていた。
その声に向かって戦いたかった、抗えなかった、
そんなグルグルと嫌気が波のように、上がって、
'貴方の夢を食べて差し上げよう。'まだ、悪魔は、
自分に対してにこやかな、いや、企みを隠せない
顔をして、僕を全て喰らい尽くされそうで、
怖くってしょうがない、いや怯えているのかも、
しれないの、って、思ってしまうから、
まだ、夢の中で彷徨っていたいの、だがら、
夢は夢のままで、居させてよ、ねぇ、呼び掛けず
突き放しておくれ、まだ、後悔されては、
生きていけないから、例え、夢を喰らうバク、
人外でさえ、抑え切れないかもしれないから、
早く早く、逃げておくれよ、僕や俺の為にも。
"一つだけ貴方に伝えるなら、夢に溺れるより、
私に喰らい尽くされた方がまだ、マシだよ?"
だから、食べさせてよ?喰らわせてよ?
貴方のホントウを、食べ尽くさないと、
私が後悔しちゃうじゃんか、こんなにも、
こんなにも、美味しそうなゴハンを見逃す程の
弱々しい人外じゃないのだから。
貴方のタメに産まれて、生きている、
生物でもなんでもない、人外であるから、
ねぇ、本当の心をほのかに香る、
本当の姿の気持ちを晒け出して自分に、
嘘を付かずに、私を見つめて、ワタシを見て。
醜いモノ同士踊って居ましょ?
暗い闇の底で生きていようよ、ね?
3/19/2025, 10:18:35 AM