あーあ、空が、蒼いですねぇ
私とは大違い
暗い、暗ぁい私とは
最後貴方と会ったのは、
秋中頃の夕方でした
その頃は日が落ちるのがもう早くて
真っ暗だったのを覚えています
その暗闇の中を、ふたりで一緒に自電車を漕いで走った
取り留めのない話をしながら
なかなかに愉快、いいえ、楽しい思い出でしたよ
もうどうにもなりませんが
会いたいですねぇ
会えませんねぇ
私と貴方じゃ住む場所が違うんです
貴方にはこの空みたいな、蒼い空が似合うんです
だから、
「私の想いなんて、必要ないんです」
暗い私の想いなんか、明るい貴方には要らないの
あのとき、何も見えない筈だったのに
貴方だけは光輝いていて見えました
10/23/2024, 10:35:26 AM